クリエイティブな広告文を使った麺料理店のマーケティング戦略

近年ベトナムでもオフラインの広告バナーにユーモア溢れるクリエイティブな広告文を使用することで、多額の費用をかけることなくSNSにおける拡散、認知拡大を狙うマーケティング戦略が活用されている。サイゴンの中心部、オープンを控えた改装中の飲食店の店舗スペースの覆いに掲げられた広告バナーが多くの人の目に留まり、笑いを誘っている。白地の広告バナーには、麺料理の絵と「三代続く麺料理店が開店するのですが、私は初代です」の文章が赤い文字で書かれている。インパクトのあるこの広告バナーを目にした通行人は面白がって写真を撮りSNSに投稿。1人が投稿し10人が見て100人がシェアし、この画像についてさまざまなコメントが寄せられ、この麺料理店は開店前からすでに有名になった。

「元カレのためのコーヒー、濃いけど甘くない!」「あなたは私が貧乏だと言いましたが、今は店を開いています…後悔していますか?」など、面白い広告が話題を呼んだことは以前にもある。この種の広告は、「Z世代(本来は1990年代後半から2000年代に生まれた世代を指すが、ここではネットユーザーが使う『冗談世代』の意味)」の若者が考えた広告であることが多い。Z世代の強みは、物事をより面白くする方法を知っている点。SNSの普及によりキャッチコピーひとつで世界規模の認知拡大も可能になった現代において、伝統的な方法に固執せず、クリエイティブで大胆な行動を恐れないZ世代の力が発揮されたひとつの例ではないだろうか。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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