例年5月～7月頃が旬の果物といえばライチ。ライチ農家の人々にとっては収穫、出荷などに大忙しとなる時期だが、この限られた期間にしかできないライチ狩りを毎年待ち侘びる一般の人々にとっても、非常に楽しみな時期でもある。
日本では馴染みのないライチ狩りだがバクザン省、フート省、ハイズオン省など、ハノイから数百キロ圏内の地域にはライチがたわわに実る観光農園がたくさんあり、地域観光と農園での収穫体験を楽しむことができる。非日常的な環境で夏の訪れを感じながら、家族や友人とリフレッシュしたいと、ライチ狩りのためにわざわざ足を運ぶ人は少なくない。
バクザン省ルックガン郡は観光客が最も多く訪れる場所のひとつ。多数あるライチ農園のなかでも特に人気なのは、フックラムのライチ園。渓谷を挟んだ15haもの広大な農園でライチが栽培されている。フート省のアオチャウライチ園も同様に賑わいを見せる。 この農園は敷地が広く、入場券が無料なのが特徴。同農園で育てられるライチは甘くてジューシーで高品質だが、小ぶりなので値段が安い。そのためほとんどの観光客が大量に買っていく。ハイズオン省ならタンハのライチ園が有名で、国内の観光客だけでなく、韓国、日本、台湾、ベラルーシなどからの外国人観光客もこの場所を訪れ、ライチの収穫体験を楽しんでいる。同園では列状に植えられているライチの木の間に小さな水路があり、さまざまな種類の花も咲き誇っている。この機会に採りたてのライチを味わってみては。
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