タンソンニャット空港の国際線到着ターミナルは、2023年のテト(旧正月)に向けて、海外から帰国する家族や友人を出迎える人々で混雑した。彼らは皆、新型コロナウイルス感染症の流行によりここ数年帰国が叶わなかった大切な人の到着を、今か今かと待ち構えていた。
なかには帰国する1人の出迎えのために10人で来たという家族や、座る場所をみつけることができず到着ゲートを見つめながら何時間も立っている人もいた。空港で盛大に出迎えてあげたいと、15～24人乗りの大型車をレンタルして、親戚の家や駅などに寄って人を集めてから空港に迎えに来た、という人たちも少なくなく、小学生や中年層の姿も多く見られた。帰国する人々は長旅や空港での待ち時間に疲れた様子だが、出迎える家族の姿を目にすると皆一同に笑顔になる。
メッセージアプリを利用して空港での混雑を回避し、スムーズな出迎えを行う人もいるが、数百kmの距離を何時間もかけて空港まで迎えに来る人々、深夜便で到着する家族を迎えに来る人々には空港での休憩時間も必要なのは理解できる。「出迎えを避けようと便名を告げずに帰国したが、空港で家族がずっと待っていてくれた」と話す帰国者もいた。
混雑も長時間移動や待ち時間の疲れも、大勢の人を誘っての出迎えも、避けるべきと理解はしているが、この数年帰国することができなかった海外就労者や留学生への想いをどうしても行動に表したかったという人々の、幸せな笑顔と感動の涙がテトの空港には溢れていた。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます！
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