次から次へと生まれては消えていく流行語。最近ではSNS上で「82番目の災厄患難:結婚」や「82番目の災厄患難:飲食」などのフレーズやミーム(meme)を頻繁に目にする。このフレーズはどこから生まれ、何を意味しているのだろうか。
「82番目の災厄患難」という言葉は、中国の白話小説『西遊記』をもとに生まれた。『西遊記』は、三蔵法師が孫悟空、猪八戒、沙悟浄などを共に従え、幾多の困難を乗り越えて経典を得るために天竺を目指す物語。道中、彼らは人生における絶え間ない試練と困難「81の災厄患難」を経験する。
SNS上でネットユーザーに使用されている「82番目の災厄患難」は、人生でよく遭遇する奇妙な状況、気まずい状況、悲劇的な状況などを表す。人生における困難や障害、そしてそれに立ち向かう人間について、笑いと共感を引き起こす、ユーモアに溢れた表現として親しまれているようだ。三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄などが幾多の困難を乗り越えたように、私たちも現代における82番目の災厄患難を克服していこうという勇気を与えてくれる。
ネット上でトレンドになる流行語は大概、柔軟且つクリエイティブに使用できて、ユーモアのあるフレーズや表現であることが多い。今回も「82番目の災厄患難」という表現を使用したビデオクリップ、チャット、投稿などを介し、結婚、育児、勉強、起業などといった現代における困難に対する思いを共有することで、ネット上のコミュニティにつながりが生まれている。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!