10月、ハノイでは街路樹のホアスアが一斉に咲き、独特の香りが街を包む。詩や音楽で秋の象徴として親しまれる一方、今年はSNSで「ホアスアの空気袋」や、ホアスアの名を冠した飲み物が話題となっている。ミルクティーやミネラルウォーターは実際に花を使った商品ではなく、季節感を取り入れたネーミングで注目を集めた。
一方、「ホアスアの空気袋」は強い香りをユーモラスに表現したネット上の話題で、広く確認された商品ではない。香りを秋の訪れとして楽しむ人がいる一方、木が密集する場所では「香りが強すぎる」と感じる住民もおり、窓を閉めたり散歩を避けたりするなど、評価は大きく分かれる。
実際、ハノイ市は香りが過度に強いとの声を受け、一部の街路でホアスアの剪定や移植を進めている。それでも、毎年10月になると街角に漂う香りはハノイの秋を印象づける存在であり、飲み物の名前やSNS上の冗談にまで広がるほど、都市文化に深く根付いている。季節の風物詩と生活上の悩み、その両面を映す花となっている。

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