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柑橘入り辛味調味料【食べ比べ】|ベトナムの「食」をフードアナリストちぇりが深堀り!|VIETNAMFoodLover(No.192)

レパートリーが豊富になりつつある、辛味調味料!

暑い国に欠かせない辛味調味料。ベトナムでもチリソースは日常の食卓に深く根付いています。伝統的な「塩胡椒×ライム」に加え、最近はチリソースなどの辛いソースの材料に柑橘を使って商品化したものがトレンド。揚げ物や海産物、お肉やサラダにまで使える優れものなので、お気に入りのものを探してみて!

XOT KIM QUAT【Dh Foods】


絶妙な甘じょっぱさに重なる、ベトナム産金柑の爽やかな香りと酸味。とろりと食材に絡む濃厚な質感で、少し薄めてもその豊かな風味を損ないません。唐辛子の刺激は強すぎず、心地よく後を引くピリ辛感。海鮮から肉、鍋物までこなす万能なバランスは、日本人の舌にもスッと馴染みます。
■ 辛さ:★★★
■ 柑橘度:★★★★
■ 使い易さ:★★★★

XOT MUOI TIEU TAC【Dh Foods】


辛さは唐辛子ではなく胡椒由来。塩・胡椒・金柑のボリューム感のあるバランスなので、茹で鶏に合わせたり豚肉をマリネしてグリルするなどすると、肉の脂をさっぱりさせて、キリッとした味わいに仕上げます。胡椒はベトナムの特産品だし、日本にあまりないタイプの調味料なのでお土産にも良いかも。
■ 辛さ:★★★★
■ 柑橘度:★★★
■ 使い易さ:★★★★

Xot Kim Quat Mo Rung 【GUNGON】


金柑だけでなく、日本の梅に近い「森のアンズ」を贅沢に使ったフルーティーな酸味が魅力。爽やかな果実の風合いが主役ながら、後引く辛味もしっかりと感じられる一品。その特性は揚げ物と相性抜群で、唐揚げや天ぷらに添えると格別。さらりとしたドレッシングに混ぜてサラダを楽しむのもお勧め
■ 辛さ:★★★
■ 柑橘度:★★★★★
■ 使い易さ:★★★★★

XOT MUOI BEO 【TINH NGUYEN】


ベトナム式の「Bơ(ボー)」と呼ばれる自家製マヨネーズのようなコク深いベースが特徴。まろやかな油脂分のおかげで辛さは驚くほどマイルドで、旨みもふくよか。ふわりと漂う柑橘の香りが後味を軽やかにし、くどさを感じさせないのが魅力。少しジャンキーですがバインミーにチョイ足しすると絶品。
■ 辛さ:★★
■ 柑橘度:★★
■ 使い易さ:★★★★★

XOT CHAM Sieu Cay 【TINH NGUYEN】


今回の比較の中でも、際立つ「激辛」。ライムや青マンゴーの爽やかさを一気に凌駕して、力強い唐辛子の刺激がダイレクトに響きます。この辛さと渡り合うように、甘みと塩気もしっかり主張する「骨太」な味わい。少量を麺料理の味変に添えたり、海鮮料理の引き締め役にするのがおすすめです。
■ 辛さ:★★★★★
■ 柑橘度:★★★
■ 使い易さ:★★★
ベトナムの新しい常備調味料
これまで「生の金柑」を絞るのが当たり前だったベトナムの食卓ですが、こうした果実入り調味料の台頭で、常備品の顔ぶれも少しずつ変わり始めています。柑橘を愛する日本人には、間違いなく刺さるはず。ベトナムの「新しい日常の味」、ぜひお手に取って試してみてください。そしてよろしかったらお土産にも!

Writer: ちぇりさん|在住12年目。日本で1,500件、ホーチミン市内で3,000件以上を食べ歩き、現地の食材や調味料にも興味津々。食べるのも作るのも好きなフードアナリスト。
フードアナリストちぇりのホーチミンの美味いもん

掲載号:789号 発行日:2026年4月29日

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