なぜ若者たちは大晦日にテーブルの下で12粒のぶどうを食べる?

世界各地には様々な年越しの習慣があるが、ベトナムではテーブルの下に座り込み、12粒のぶどうを食べながらカウントダウンをする人たちがいるのをご存知だろうか。今年の元日、SNS上にはテーブルの下でぶどうを頬張る若者たちの動画がいくつも投稿された。なかには数百万回再生されている動画もある。

このトレンドは、大晦日に12粒のぶどうを食べる「ドセ・ウヴァス(Doce uvas)」というスペインの習慣に由来する。これは新しい年を迎える数十秒前から3秒に1回鳴らされる12の鐘「ドセ・カンパナーダス(Doce campanadas)」が1回鳴る毎に、ぶどうを1粒食べるという伝統的な習慣である。それぞれのぶどうは一年の月を象徴しており、鐘の音に合わせて12粒すべて食べきることができると、新しい年に幸運がもたらされると信じられている。ベトナムでは恋愛成就のご利益が期待されると言われており、「ドセ・ウヴァスのおかげで恋人ができた」と主張している人も少なくない。そのためこのトレンドは独身者の興味を大いにそそっており、大晦日に失敗しないよう、事前にぶどうを食べる練習をする人さえいる。

ただしスペインでは12粒のぶどうを食べる習慣はあるものの、テーブルの下で食べるという決まりはない。テーブルの下という条件がどこから派生し、どのように広まったのかは不明ではあるが、今年SNSで初めてこの習慣について知ったという人たちは、来年の年越しには是非挑戦したいと意気込んでいる。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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