【新発見】カット歴25年の大ベテラン! ベトナム名物「青空床屋」を徹底調査! 気になるお値段は、なんと◯◯ドン!? 

皆さん、初めまして!週刊Vetterで短期インターンをしている遠藤です。
ベトナムでのインターン生活も、かれこれ一ヶ月が過ぎようとしています。

お取引先様との商談など、ビジネスの場では、身だしなみや清潔さは、その人の印象に大きく作用しますよね?

そこで!今回は、僕がベトナムのローカル床屋で散髪をした際の出来事を、特別にご紹介しようと思います!

レタントンの青空床屋を突撃取材!

~ある日のお昼~

遠藤
タカさん!僕、髪の毛が伸びてきたので、髪を切りに行きたいんですけど。どこかオススメありますか?

今はお金にも余裕がないので、できれば安いところだとすごく嬉しいのですが・・・

タカ
それじゃあ、いいところがあるから、連れていくよ!一緒に行こう!
遠藤
本当ですか!?よろしくお願いいたします!
(ちょっぴりいやな予感)

連れて来られた場所は、普通の道路沿いだと思いきや、場所を見て驚愕!

嘘やろ?
遠藤
タカさん、まさかここの床屋なんですか??
タカ
そう!これぞベトナム名物、青空床屋!
青空床屋とは
ベトナム国内のハノイやホーチミンの路上で見かける、路上の散髪店。
シャンプー台やドライヤーなどはなく、木や壁に掛けられた鏡と、簡易的なパイプ椅子だけが用意されている。
名前の通り、青空の下で髪を切ることから、青空床屋と呼ばれている
遠藤
すみません、帰っていいですか・・・?
タカ
そんな事言わずに、せっかくだから切って行きなよ!いい思い出になるよ!
遠藤
確かに、そうですね。現地の文化に触れるのも、大事な経験ですよね!(汗)

そして僕の青空床屋への突撃取材が始まったのでした。。。

場所はレタントンから徒歩3分、Chu Manh Trinh通りの路上
[奇跡的にgoogleマップ上で住所を発見]

そこで僕を待ち構えていたのは椅子と鏡、お手製パラソルだけの床屋と、味が出過ぎている店主のおっちゃん!

年季の入った床屋のおじさん
店主プロフィール

Mr. Ly Street Barberの店主。名前はTuan(トゥアン)さん。なんと今年78歳、青空床屋歴25年目の大ベテラン!1日の平均客数は、約5〜7人。趣味は散髪。

椅子は壊れているののか、リクライニングなのかはわからないほど、年季が入っています。

いつ壊れても不思議では無い

そしてこちらが、おじさんの商売道具。

ハサミ、バリカン、カミソリ、など一通りは揃っているようですが、ややさびている様子。

「弘法筆を選ばず」とは、このことか

どのような髪型にしますか?とは聞かれることはなさそうだったので、今回は、ベトナム人の間で人気の俳優、「Liên Bỉnh Phát」氏の写真を用意してみました。

ベトナムのイケメンの基準ってなんでしょうか、ソース顔?

「これにしてください」と言ったところ、おじさんはなんと、画面を2秒も見ないうちに「OK」と言って理解したようです。(ほんとかな?)

まずは、自分の髪の毛と別れを告げるべく、記念撮影しておきます。

カット前の髪型

ちなみに後ろはこのような感じ。

後ろもかなり伸びていて、ぼさぼさの状態

青空床屋でのカット体験開始

それでは早速切ってもらいます。(ドキドキ)

腰をかけると座り心地は特に悪くはなかったです。

そしてカットクロスをつけてもらいます。

ここまでは一般的な美容室と同じ流れ。まだ大丈夫と、自分に言い聞かせます。

しかし、緊張と不安からか、顔は自然と引きつってしまいました。

どんな髪型になるかというワクワク以上に、不安を隠せない模様

マスクをしてハサミを右手に持った途端、おっちゃんの表情が変わったのを、今でも鮮明に覚えています。

完全に仕事モードに入ったTuanさん。

おっちゃんのハサミには迷いが無く、大胆にザクザクと切っていきます。

果たして、本当に俳優と同じ髪型になるのでしょうか。

すきバサミで長さを整えます

ちなみに、時間はどのくらいかかるのかを尋ねたところ、即答で「15分」とお答えいただきました。

日本では絶対に見られないこの光景

青空床屋では、道の端っこで髪を切ってもらってる僕を横目に、バイクと歩行者が通ります。

大衆からの脚光を浴びられるのも、青空床屋の醍醐味の一つ

さらに、髪を切り進めている途中、次のお客さんが順番待ちをしているではありませんか。なんということでしょう。

順番待ちも、青空の下

どうやら、一定数の需要はあるようですね。

そして、髪を切り始めて、10分経過。

空はすがすがしいくらいの晴天。これぞ「ザ・青空床屋」

慣れた手つきとスピードで、大部分を切り終えたら、次は熟練の技で、最後の微調整に入ります。

この時、刃の先端が時々ちくっと刺さって、とても怖かった

数分後、仕上げを終えて、バリカンやカミソリなどは特に使われることなく終了しました。

ドライヤーはないので、首についた細かい毛を「スポンジ」ではたいていく

硬くてゴワゴワしていて、イタ気持ちよかったです。

カット後のお披露目。そして、気になるお値段は?

そしてついに、お披露目のとき。青空床屋での仕上がり結果はこちら!

爽やか営業マンの出来上がり!
後ろもだいぶシュッとしたのではないでしょうか (右の襟足が気になりますが)

僕自身の率直な感想としては、『なかなかいいじゃん!』という感じでした。

正直もっとすごい髪型になることを予想していたのですが、さすが、オチを作らせてくれないおじさんの熟練の技術!

横から見た仕上がりはこんな感じ

ただ気になった点としては、やはり衛生面でしょうか。
カミソリなどは消毒をしている気配は無さそうでしたし、そのほかの道具もかなり年季が入っていました。

さらに言うと、今回は、25年のベテランさんでしたが、髪を切る人によってスキルがバラバラで、通常の美容院などと比べても個人の差が激しいのでは?と思いました。

掃き掃除まできちんとおこなうTuanさん

さらに!一番驚いた点は、今回のカットにかかったお値段は、なんとたったの5万VND!!!
日本円にして約250円です。日本でいうところの1,000円カットだと、ちょうど4回も行けてしまう金額ですね(笑)

そして、おじさんの宣言通り、カットにかかった時間は、15分ジャスト!

コストパフォーマンス的には十分なのではないでしょうか?

最後はTuanさんへの感謝も込めて、記念撮影

お手頃すぎる価格で散髪ができる青空床屋。

最初は未知の世界に飛び込むような気持ちで、不安な気持ちでいっぱいでしたが、これを読んでくださった読者の皆様に、少しでも興味を持っていただけましたら、嬉しく思います。

突然の取材や写真撮影にも、丁寧にご対応いただきました。

友達や家族のみんなの話のネタとして話題にするのも良いですし、自分の行きつけの青空床屋があれば、現地のベトナム人との会話も弾むこと間違いなしですね。

以上、週刊Vetterのインターン生「遠藤」による、いきなり青空床屋取材でした。

〈文=Vetterインターン生:遠藤辛也/取材協力=Mr. Ly Street Barber店主:Tuanさん/撮影・写真提供=高林〉

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