皆さん、初めまして!週刊Vetterで短期インターンをしている遠藤です。
ベトナムでのインターン生活も、かれこれ一ヶ月が過ぎようとしています。
お取引先様との商談など、ビジネスの場では、身だしなみや清潔さは、その人の印象に大きく作用しますよね?
そこで!今回は、僕がベトナムのローカル床屋で散髪をした際の出来事を、特別にご紹介しようと思います!
レタントンの青空床屋を突撃取材!
~ある日のお昼~



(ちょっぴりいやな予感)
連れて来られた場所は、普通の道路沿いだと思いきや、場所を見て驚愕!



シャンプー台やドライヤーなどはなく、木や壁に掛けられた鏡と、簡易的なパイプ椅子だけが用意されている。
名前の通り、青空の下で髪を切ることから、青空床屋と呼ばれている。



そして僕の青空床屋への突撃取材が始まったのでした。。。

そこで僕を待ち構えていたのは椅子と鏡、お手製パラソルだけの床屋と、味が出過ぎている店主のおっちゃん!


Mr. Ly Street Barberの店主。名前はTuan(トゥアン)さん。なんと今年78歳、青空床屋歴25年目の大ベテラン!1日の平均客数は、約5〜7人。趣味は散髪。
椅子は壊れているののか、リクライニングなのかはわからないほど、年季が入っています。

そしてこちらが、おじさんの商売道具。
ハサミ、バリカン、カミソリ、など一通りは揃っているようですが、ややさびている様子。

どのような髪型にしますか?とは聞かれることはなさそうだったので、今回は、ベトナム人の間で人気の俳優、「Liên Bỉnh Phát」氏の写真を用意してみました。

「これにしてください」と言ったところ、おじさんはなんと、画面を2秒も見ないうちに「OK」と言って理解したようです。(ほんとかな?)
まずは、自分の髪の毛と別れを告げるべく、記念撮影しておきます。

ちなみに後ろはこのような感じ。

青空床屋でのカット体験開始
それでは早速切ってもらいます。(ドキドキ)
腰をかけると座り心地は特に悪くはなかったです。
そしてカットクロスをつけてもらいます。
ここまでは一般的な美容室と同じ流れ。まだ大丈夫と、自分に言い聞かせます。
しかし、緊張と不安からか、顔は自然と引きつってしまいました。

マスクをしてハサミを右手に持った途端、おっちゃんの表情が変わったのを、今でも鮮明に覚えています。

おっちゃんのハサミには迷いが無く、大胆にザクザクと切っていきます。
果たして、本当に俳優と同じ髪型になるのでしょうか。

ちなみに、時間はどのくらいかかるのかを尋ねたところ、即答で「15分」とお答えいただきました。

青空床屋では、道の端っこで髪を切ってもらってる僕を横目に、バイクと歩行者が通ります。

さらに、髪を切り進めている途中、次のお客さんが順番待ちをしているではありませんか。なんということでしょう。

どうやら、一定数の需要はあるようですね。
そして、髪を切り始めて、10分経過。

慣れた手つきとスピードで、大部分を切り終えたら、次は熟練の技で、最後の微調整に入ります。

数分後、仕上げを終えて、バリカンやカミソリなどは特に使われることなく終了しました。

硬くてゴワゴワしていて、イタ気持ちよかったです。
カット後のお披露目。そして、気になるお値段は?
そしてついに、お披露目のとき。青空床屋での仕上がり結果はこちら!


僕自身の率直な感想としては、『なかなかいいじゃん!』という感じでした。
正直もっとすごい髪型になることを予想していたのですが、さすが、オチを作らせてくれないおじさんの熟練の技術!

ただ気になった点としては、やはり衛生面でしょうか。
カミソリなどは消毒をしている気配は無さそうでしたし、そのほかの道具もかなり年季が入っていました。
さらに言うと、今回は、25年のベテランさんでしたが、髪を切る人によってスキルがバラバラで、通常の美容院などと比べても個人の差が激しいのでは?と思いました。

さらに!一番驚いた点は、今回のカットにかかったお値段は、なんとたったの5万VND!!!
日本円にして約250円です。日本でいうところの1,000円カットだと、ちょうど4回も行けてしまう金額ですね(笑)
そして、おじさんの宣言通り、カットにかかった時間は、15分ジャスト!
コストパフォーマンス的には十分なのではないでしょうか?

お手頃すぎる価格で散髪ができる青空床屋。
最初は未知の世界に飛び込むような気持ちで、不安な気持ちでいっぱいでしたが、これを読んでくださった読者の皆様に、少しでも興味を持っていただけましたら、嬉しく思います。

友達や家族のみんなの話のネタとして話題にするのも良いですし、自分の行きつけの青空床屋があれば、現地のベトナム人との会話も弾むこと間違いなしですね。
以上、週刊Vetterのインターン生「遠藤」による、いきなり青空床屋取材でした。

〈文=Vetterインターン生:遠藤辛也/取材協力=Mr. Ly Street Barber店主:Tuanさん/撮影・写真提供=高林〉
今はお金にも余裕がないので、できれば安いところだとすごく嬉しいのですが・・・