和風スイーツと抹茶で知られるレストランカフェ「Morico」が、本日、8月18日に10周年記念を迎えました。
現在、ホーチミン市内で多店舗展開する同店ですが、ベトナム人のあいだで、抹茶と玄米茶、ほうじ茶のブームの火付け役にもなったことでも有名です。
今回は、そんな日本のデザートやドリンクを提供する人気カフェ、「Morico」のブランドマネージャー「Linh」さんに、Vetterウェブ編集部が徹底取材をしました!
飲食厳選区と言われるホーチミンにおいて、10年もの間、どのような戦略をもって、今もなお勝ち続けることができているのでしょうか。その成功秘話を聞いてみたいと思います。
<聞き手=タカ>
Contents
2009年、レロイ通りから始まったMoricoの10年間










個人的には、この競争や変化が激しいベトナムにおいて、10年以上も多店舗展開しながら勝ち続けるのは、非常に難しいことだとお察しするのですが、Moricoが今もなお、成長し続けている秘訣などがあれば、ぜひ教えていただきたいです。

Moricoのグループでは、定例で社内のミーティングが行われるのですが、その都度、「Moricoの本来あるべき姿」について社員同士が意見を交わし、たくさんの議論を重ねてきました。


この日本のスタイルから始まったのは、会社の代表が日本を訪れた際に、東京都内の現代的なカフェからヒントを得たという背景があります。
東京の雰囲気とどこか似た、同じように都会で生きるホーチミンの人たちにも、彼らの憩いの場になるような空間を作りたい。そうした願いから、Moricoは誕生しました。

ベトナムに抹茶を浸透させた立役者

このあたりも、これまでの成長戦略に絡む部分なのでしょうか?

それは、
- ベストデザート
- 豊富な料理とクオリティ
- カフェスペースの利用
の3つなんです。


今でこそ、ほとんどのベトナム人の方が抹茶について知っていますが、実のところMoricoは、2009年に初めてベトナムで「抹茶パウダー」の商品を展開した、最初の企業でした。
今では、「ベトナムのベスト抹茶&デザートはどこ?」と聞くと、サイゴンに住む8割のベトナム人の方が「Morico」と答えるほどにまで浸透しましたが、ほかにも、2014年はほうじ茶、2018年には玄米茶なども、Moricoの発信によって、ベトナムの市場に広く行き渡った日本茶が多く存在します。


デザート以外でも、日本料理を多く提供されているのでしょうか。

当初、Moricoはデザートやドリンクを中心にスタートしたのですが、一時期、セットランチが流行っていた時期に、Moricoでもセットランチの提供を始めました。これが、2011年のことです。
特に家族連れの多い7区では、カジュアルダイニングの料理も需要が高まったため、現在のような豊富な料理を取り揃えることになりました。



これから増えるベトナムの『ヤングプロフェッショナル層』


先ほどの話にあった、料理の提供には、もちろん力を入れていますが、たとえば、朝早い時間から夜遅くまで、集中してゆっくり仕事の作業ができるような、そんな空間を提供できればと思います。




すでに、Moricoにも多くいらっしゃるお客様像ですが、彼らは、日々のオフィスワークや、多忙な人間関係によって、身体的にも精神的にも疲れています。そんな彼ら、彼女らに対して、Moricoは、人々の生活をリバランスするような、そんな憩いの空間を提供していきたいと、考えています。

特にホーチミンでは、バイクや人の数も年々増えているため、個人的にも、そうした人たちはさらに増えていくのでは、と考えています。


彼らが、再びエネルギーを復活させる場所、チャージできる場所として、オアシスのような空間を提供したいと考えています。
時代に合わせてコンセプトをアップデート


現在では、日本の文化を体験できるようなお茶会や、お弁当・和菓子づくりのワークショップも定期的に開催していて、こうした日本の文化やライフスタイルの提供を、Morico主導で、今後もさらに強化をしていきたいと思っています。


Moricoがどうしてここまで長くファンの方々に愛され続けているのかが、やっとわかってきたような気がします。

Vetterさんと協力させていただき、こうした対談などを通して発信していき、より多くの日本の方にMoricoに足を運んでいただければとてもうれしいです。

Vetter限定プロモーション!


8月18日から1ヶ月間、ホーチミン市内の「Morico」7店舗すべてで、飲み物を一つ買うと一つ飲み物が無料になるキャンペーンを、Vetterさん限定で実施したいと思います!
※メニュー内の全ての飲み物対象
※1グループにつき、1回まで
※下記の画面を、スタッフの方にご提示ください



「Morico」のこれまでの10年間の歴史、および現在日本のライフスタイルをベトナムでもっと広めたいという想いに、筆者はとても感銘を受けました。
多くの飲食店やカフェが新しくできては閉店していくこのホーチミンという土地で、徹底したブランド戦略を貫いている同店が、どうして長くファンの方に愛され続けているのかを、垣間みることができました。
今回の記事をきっかけに、市内の「Morico」に足を運ぶ機会が増えましたら、大変嬉しく思います。
週末はぜひ、お近くの「Morico」に行ってみてはいかがでしょうか?
基本情報
Morico
電話番号 | 090-3667-426(英語) |
Website | 公式サイト |
SNS | Facebookサイト Instagramサイト |
〇Morico – Lê Lợi
〇Morico Vincom Lê Thánh Tôn
〇Morico – mPlaza
〇Morico – Somerset
〇Morico – Saigon Pearl
〇Morico – Diamond Island
〇Morico – Crescent Mall