【特集】ベトナムに抹茶を広めた立役者!?10周年の「Morico」に成功の秘訣をインタビュー!

和風スイーツと抹茶で知られるレストランカフェ「Morico」が、本日、8月18日に10周年記念を迎えました。

現在、ホーチミン市内で多店舗展開する同店ですが、ベトナム人のあいだで、抹茶と玄米茶、ほうじ茶のブームの火付け役にもなったことでも有名です。

今回は、そんな日本のデザートやドリンクを提供する人気カフェ、「Morico」のブランドマネージャー「Linh」さんに、Vetterウェブ編集部が徹底取材をしました!

飲食厳選区と言われるホーチミンにおいて、10年もの間、どのような戦略をもって、今もなお勝ち続けることができているのでしょうか。その成功秘話を聞いてみたいと思います。

<聞き手=タカ>

2009年、レロイ通りから始まったMoricoの10年間

タカ
本日はよろしくお願いします!
Linhさん
ハイ!こちらこそ、よろしくお願いします!
タカ
まずは、2019年8月18日、Moricoカフェの10周年記念、誠におめでとうございます!
Linhさん
ありがとうございます。これまで沢山の方々に支えられて、無事、10周年という節目を迎えることができました。
タカ
早速ですが、本日10周年ということで、Moricoが最初に誕生してから、現在に至るまでの経緯を聞かせてください。
Linhさん
わかりました。Moricoの1号店が最初にできたのは、今からちょうど10年前の2009年です。場所は、ホーチミン1区の”Le Lai bldv”にオープンしました。

今のパスチャー通りとレタントン通りが交わる交差点から、徒歩2分。サイゴンセンター(高島屋)からも近い。

※写真は、サイゴンパール店

タカ
そうだったんですね。Moricoは1号店以外にも、市内で多く見かけることがあると思うのですが、現在の店舗数はいくつあるのでしょうか。
Linhさん
現在、ホーチミンでは、合計7店舗を展開しています。1号店オープン翌年の2010年には、1区のビンコムセンターへ、その後、2011年にはMプラザやサイゴンパール、クレセントモールへと展開し、現在の形となりました。
タカ
1店舗目ができてから間もないタイミングで、一気に他の店舗へと拡大をしていったのですね!

個人的には、この競争や変化が激しいベトナムにおいて、10年以上も多店舗展開しながら勝ち続けるのは、非常に難しいことだとお察しするのですが、Moricoが今もなお、成長し続けている秘訣などがあれば、ぜひ教えていただきたいです。

Linhさん
そうですね。秘訣、とまではいかないですが、強いて言うならば、時代のニーズに合わせて、お客様の声をきちんと聴き、お店のコンセプトについて常に考え続けた点でしょうか。

Moricoのグループでは、定例で社内のミーティングが行われるのですが、その都度、「Moricoの本来あるべき姿」について社員同士が意見を交わし、たくさんの議論を重ねてきました。

タカ
なるほど。具体的には、どのようなコンセプトなのでしょうか。
Linhさん
1号店が誕生した当時、Moricoは「日本のデザートカフェ」というコンセプトから始まりました。抹茶のドリンクやかき氷などが主流となり、今のMoricoとは少し異なるスタイルとなっていました。

この日本のスタイルから始まったのは、会社の代表が日本を訪れた際に、東京都内の現代的なカフェからヒントを得たという背景があります。

東京の雰囲気とどこか似た、同じように都会で生きるホーチミンの人たちにも、彼らの憩いの場になるような空間を作りたい。そうした願いから、Moricoは誕生しました。

日本の現代的なカフェからヒントを得た同店

ベトナムに抹茶を浸透させた立役者

タカ
「デザートカフェ」ということで、Moricoのメニューには、抹茶やパフェなど、通常のカフェと比べてデザートや料理のメニュー数が豊富にある印象を受けました。

このあたりも、これまでの成長戦略に絡む部分なのでしょうか?

Linhさん
私たちの場合、デザートもそうですが、実は、通常のダイニング料理にも、力を入れています。Moricoが現在、お店を続けるうえで大事にしているポイントが3つあります。

それは、

  1. ベストデザート
  2. 豊富な料理とクオリティ
  3. カフェスペースの利用

の3つなんです。

タカ
まずは、ベストデザートについて、詳しく教えてください。
Linhさん
Moricoは、10年経った今も変わらず、日本のデザート文化を、ベトナムに浸透させたい、という強い情熱をもっています。単に、ケーキやドリンクということではなく、まだ味わったことがない楽しい体験を、ぜひみなさんにも味わってほしいと強く願っています。

今でこそ、ほとんどのベトナム人の方が抹茶について知っていますが、実のところMoricoは、2009年に初めてベトナムで「抹茶パウダー」の商品を展開した、最初の企業でした。

今では、「ベトナムのベスト抹茶&デザートはどこ?」と聞くと、サイゴンに住む8割のベトナム人の方が「Morico」と答えるほどにまで浸透しましたが、ほかにも、2014年はほうじ茶、2018年には玄米茶なども、Moricoの発信によって、ベトナムの市場に広く行き渡った日本茶が多く存在します。

得意の抹茶を使ったデザートが充実

タカ
それは衝撃ですね。ベトナムに抹茶や他の和風デザートを広めたのは、他の日系企業ではなく、Moricoさんだったんですね。

デザート以外でも、日本料理を多く提供されているのでしょうか。

Linhさん
すべてが日本料理というわけではありませんが、寿司や刺身を中心に、どんぶりや一品もの、定食ランチセットから鍋物、単品の焼き魚など、メニューの種類は多く、内容は充実していると思います。

当初、Moricoはデザートやドリンクを中心にスタートしたのですが、一時期、セットランチが流行っていた時期に、Moricoでもセットランチの提供を始めました。これが、2011年のことです。

特に家族連れの多い7区では、カジュアルダイニングの料理も需要が高まったため、現在のような豊富な料理を取り揃えることになりました。

お寿司屋お刺身など、レストラン感覚としても利用ができる

タカ
どうしても、一般的な「カフェ」というイメージだと、料理よりもドリンクが先行してしまいがちですが、実際にMoricoでは、カフェやお茶をするだけでなく、美味しい食事も気兼ねなく楽しめる点が、とても魅力的だと思いました。
Linhさん
ありがとうございます。

これから増えるベトナムの『ヤングプロフェッショナル層』

タカ
最後、3つ目のポイント、カフェスペースの利用についても、教えていただけますか。
Linhさん
はい。Moricoは、ホーチミンでせわしなく働くビジネスマンや、食事をゆっくり楽しむ家族連れの方など、すべてのお客様に対して、木でできたぬくもりのある、ゆったりとした穏やかな空間を提供したいと考えています。

先ほどの話にあった、料理の提供には、もちろん力を入れていますが、たとえば、朝早い時間から夜遅くまで、集中してゆっくり仕事の作業ができるような、そんな空間を提供できればと思います。

タカ
たしかに、他のカフェと比べても、Moricoではなんとなく、場所も広く、ゆっくりと落ち着いて仕事や作業ができる気がしますね。

ソファ席など、ゆったりできる店内スペースが多い

タカ
ここまで、Moricoが注力する3つのポイントについて、お話をうかがいました。いずれも、Moricoがいまもなお成長し続けている理由につながっていると思うのですが、さらに今後の展望などがあれば、ぜひ聞かせてください。
Linhさん
ベトナム国内は、ここ10年の間で、すさまじいスピードで経済が発達し、人々の所得やライフスタイルにも変化をもたらしました。そんななか、我々が、ホーチミンで今後さらに増えていくと想定しているのが「ヤングプロフェッショナル」と呼ばれる、若くしてたくましく働く、都会のビジネスマンの人たちです。

すでに、Moricoにも多くいらっしゃるお客様像ですが、彼らは、日々のオフィスワークや、多忙な人間関係によって、身体的にも精神的にも疲れています。そんな彼ら、彼女らに対して、Moricoは、人々の生活をリバランスするような、そんな憩いの空間を提供していきたいと、考えています。

タカ
日本でせわしなく働くビジネスマンと、ホーチミンで働くヤングプロフェッショナルの人たちは、どこか共通する部分がありそうですね。

特にホーチミンでは、バイクや人の数も年々増えているため、個人的にも、そうした人たちはさらに増えていくのでは、と考えています。

パフェを楽しみながら雑談したり、小腹がすいたら料理を頼める点も◎

Linhさん
はい。Moricoは、そうしたビジネスプロフェッショナルの人たちに対し、たとえホーチミンのようなカオスな環境でも、Moricoに戻ればいつでも自分をメンテナンスできる、といった『憩いの場』として活用していただきたいと考えています。

彼らが、再びエネルギーを復活させる場所、チャージできる場所として、オアシスのような空間を提供したいと考えています。

時代に合わせてコンセプトをアップデート

タカ
当初の日本のデザートカフェというコンセプトから、時代のニーズに合わせて、ここ10年でMoricoもかなり進化を遂げたのではと、お見受けします。
Linhさん
Moricoは、かつてのコンセプトからブラッシュアップし、今は「現代的な日本のライフスタイルを提供する」というコンセプトを、2017年以降は発信し続けています。

現在では、日本の文化を体験できるようなお茶会や、お弁当・和菓子づくりのワークショップも定期的に開催していて、こうした日本の文化やライフスタイルの提供を、Morico主導で、今後もさらに強化をしていきたいと思っています。

日本の文化を体験できるイベントも定期開催している

タカ
ベトナムの方たちに、日本の文化をもっと知ってもらうことは、我々日本人としても、大変嬉しく思います。単に、料理やドリンク、憩いの場を提供するのではなく、あくまで人々に「ライフスタイル」を提案しているのですね。

Moricoがどうしてここまで長くファンの方々に愛され続けているのかが、やっとわかってきたような気がします。

Linhさん
ベトナム人の方に日本の文化をもっと知ってもらう活動は、今後も続けていく一方で、正直、日本人の方には、Moricoのことをまだまだ知らないという方も多くいらっしゃいます。

Vetterさんと協力させていただき、こうした対談などを通して発信していき、より多くの日本の方にMoricoに足を運んでいただければとてもうれしいです。

イベントを通じ、日本の文化を更に広める活動もしている

Vetter限定プロモーション!

タカ
私も今日まで、Moricoさんが初めて抹茶をベトナムに広めたことや、日本の文化を発信し続けていることは知らなかったです。もっと多くの日本人の方にも知っていただくと同時に、我々も日本人として、ベトナムで活動されるMoricoさんをもっと応援しなければと思いました。
Linhさん
ありがとうございます!今回、10周年を迎えたということで、初めての方にも来てもらえるように『Vetter読者限定』のお得なプロモーションをご用意いたしました!

8月18日から1ヶ月間、ホーチミン市内の「Morico」7店舗すべてで、飲み物を一つ買うと一つ飲み物が無料になるキャンペーンを、Vetterさん限定で実施したいと思います!

10周年記念プロモーション
Vetter限定!2019/8/18〜2019/9/18まで!飲み物を一つ買うと、飲み物が一つ無料!
※メニュー内の全ての飲み物対象
※1グループにつき、1回まで

※下記の画面を、スタッフの方にご提示ください

MUA 1 TẶNG 1 MÓN NƯỚC BẤT KỲ

Linhさん
お二人でご来店いただけましたら、一人分のドリンクで、もう1杯が無料となります。ぜひこのお得な機会に、まだMoricoにご来店されたことがない方も、足を運んでみていただけたら、とても嬉しく思います。
タカ
Linhさん、本日は長い時間、本当にありがとうございました!
Linhさん
こちらこそ!これからもよろしくお願いいたします。

「Morico」のこれまでの10年間の歴史、および現在日本のライフスタイルをベトナムでもっと広めたいという想いに、筆者はとても感銘を受けました。

多くの飲食店やカフェが新しくできては閉店していくこのホーチミンという土地で、徹底したブランド戦略を貫いている同店が、どうして長くファンの方に愛され続けているのかを、垣間みることができました。

今回の記事をきっかけに、市内の「Morico」に足を運ぶ機会が増えましたら、大変嬉しく思います。

週末はぜひ、お近くの「Morico」に行ってみてはいかがでしょうか?

基本情報

Morico

電話番号 090-3667-426(英語)
Website 公式サイト
SNS Facebookサイト
Instagramサイト

〇Morico – Lê Lợi

〇Morico Vincom Lê Thánh Tôn

〇Morico – mPlaza

〇Morico – Somerset

〇Morico – Saigon Pearl

〇Morico – Crescent Mall

※Moricoカフェのプロモーションビデオです。


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