GrabがUberの東南アジア事業を買収、国内の反応さまざま

 3月26日、配車サービスのGrab が、同業Uberの東南アジア事業を買収することを正式発表した。
 Grabはカンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムにおけるUberの配車事業とフード宅配事業を統合、各国におけるUberの全事業を継承し、同業でトップの座を確立する。
 UberはGrabの株式27.5%を保有し、Uberの最高経営責任者(CEO)Dara Khosrowshahi氏はGrabの取締役に就任する。
 今回の買収について、Grab側はUberのドライバーや利用者がGrabへの切り替えを円滑に進められるよう準備中として、現時点では運賃値上げの有無などについては明らかにしていない。またUberからのGrabへの新規参入ドライバーに対しては、給与から控除する手数料率28.6%の負担、アカウントの新規作成を義務付ける。
 このニュースを受け、ベトナム国内ではさまざまな波紋が広がっている。

◇経済専門家の見解
 「市場の独占や運賃値上げに関する懸念は避けられない」「UberからGrabへのドライバー登録数の増加により、人材管理やサービス向上が課題になる」としている。

 Uberドライバーの反応
 ドライバー契約先の選択肢がなくなる……。
 Grabが市場を独占しドライバーへの待遇が低下するのでは……。
 Grabが契約ドライバーの手数料率を引き上げ時に反対して規定違反と見なされ、Grabのドライバーアカウントをブロックされたが再登録できるのか……。
 Grabのアカウントはブロックされて使えないので車を売るしかない……。
 Uberの従来のドライバー手当てや待遇を維持してほしい……。

 Grabドライバーがアカウント転売で荒稼ぎ
 Grabドライバーの給与から控除される手数料率は複数の種類があるが、フェイスブック上で手数料率20%のアカウントが約200万~300万ドンで、同23.6%のアカウントは250万ドンなどで転売されている。転売者によると、「Grab側への説明としては、『従来の登録車を売却して、新規の名義人が所有する車両の専属ドライバーになった』ことにすれば再登録できる」という。しかしGrab側は、このようなアカウントのまた貸し行為に対しては、アカウントの無期限の利用停止処分を適用するとしている。

 競合なりえるか~Mai Linhに好機?
 以前にMai LinhからGrabやUberに転職したタクシードライバーらが、「Mai Linhの方が待遇が良い」として復職するケースが増えている。また同社のバイク配車サービス「Mai Linh Bike」は、ドライバーの手数料率を現行の15%で維持、さらに生命保険の加入費を負担するなど待遇面で差をつけており、ここ数日でドライバーの登録申請者が1日当たり100人以上にも上る。

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