HOGETSU VIETNAM CO.,LTD.

鋼板材加工・販売の「抱月工業」
日本の品質技術とクオリティーをベトナムの工場で実現

2012年、ベトナム東南部のニョンチャック工業団地で、日本製厚鋼板材の販売・切断加工を手がけるベトナム現地法人「HOGETSU VIETNAM(抱月ベトナム)」を設立。昭和22年、大阪交野市の「抱月鍛造所」として創立以来、半世紀以上にわたり培った信頼と実績を有し、時代の目まぐるしい変化にいち早く対応してきた。同社が考える未来のビジョンについて、General Directorの山本 剛氏に伺った。

ベトナムは戦略的パートナーシップ

日本に本社を構える「抱月工業株式会社」は、13年前から青壮年のベトナム人技能実習生の人材育成に力を入れてきた。ベトナムは日本の政府開発援助(ODA)の最大援助国であり、ホーチミンの玄関口「タンソンニャット国際空港」や、東南アジア最長の「ハイヴァントンネル」など、基幹インフラ整備に支援している。近年、日本経済は成熟化を進める一方で、ASEANは目覚ましい経済発展を遂げている。

同社は、ベトナムで日々需要が増大する「日本製の銅板材」や、求められる品質の向上・納期期間の短縮・生産効率などの問題に直面し、その解決を図るべく、2012年にベトナム法人を設立した。13年にわたり日本の工場で技能を習得した優秀な元実習生たちを集め、2014年に工場の稼動を開始した。

「ASEANでベトナム以外の国に目もくれなかった」と話す山本氏。親日家が多く、日本人との文化的な親和性も高いベトナム国民の半数以上が30歳未満の若年層で、人口は増加傾向にあり、今後ますますの経済発展が見込まれている。実習生は、日本の優れた技能・技術を伝授するだけでなく、ベトナムの産業や経済の持続的な発展に貢献すべく、日本の職場の活性化や、両国の経済発展および友好関係の増進においても寄与している。今もなお、毎年数百名にのぼる立候補者の中から約3名を選抜し、優秀なベトナム人実習生の受け入れを行っている。

 

日本製鋼板(T4.5~T150)を常時在庫

厚み4.5 mm〜150mmまでの鋼板材の切断が可能なJIS(日本工業規格)対応のプラズマ加工機とガス切断機をそろえており、求められる公差・厚さ・納期などに応じ、日本から調達した鋼板材を最適な方法で加工している。これらは、おもに土木関係(橋りょう)、産業機械、建材などに利用される。「新日鐵住金」、「JFEスチール」の「ミルシート(材料証明書)」を発行し、信頼性の確保を図るとともに、品質を保証している。日本から希望の鋼板の取り寄せも可能だ。現在の加工量は、月間100tにのぼり、来年には150tへ引き上げる。これにより、年商420億VNDにのぼる見通しだ。在庫に関しても、現在の600tから1000tまで増量し、材料販売にも力を入れていくという。

 

新たな機械の導入で、現在の3倍の加工量へ

近い将来、品質向上と生産性の拡大を図るべく、大型の「レーザー切断機」、金属の曲げ加工に欠かせない「プレスブレーキ」、板を筒状に曲げる「ロールベンダー」を導入することで、加工量は300t、現在の約3倍になると見込まれ、需要拡大に備えて、工場の新設や設備拡充を推進していく計画だ。

同社は、「人材は人財」という企業理念を掲げている。ベトナム人全ての職員を正社員として雇用し、人材の定着率と満足度は極めて高い。チーム全員が一丸となって同じ目標を目指し、より一層の成長を実現するため「HOGETSU VIETNAM」の挑戦は続く。

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