売上の8割を占める木製パレット 月1万台以上の出荷量を維持

木製パレットとダンボール製造、出張梱包の3つの事業を展開中。将来はバイオマス発電事業も

ベトナムは、中国、タイに続く3番目の海外拠点となる。ベトナムを選択した背景には、経済成長が著しい東南アジアの国に拠点を増やしたかったこと、ベトナムは木材チップの輸出量が世界トップになっているほど製造が盛んなことがある。将来的には、日本の本社で行っている木質バイオマスの事業展開を見据えての進出だった。

現在のメイン事業は、木製パレットおよびダンボールの製造・販売だ。なかでもここ数カ月間、毎月1万台以上の出荷量を維持している木製パレットが、売り上げの8割を占めている。最近は、見た目がきれいで品質も安定している合板パレットの提案を積極的に行うなど、顧客の要望に応えられる体制を整えている。

特注や少量注文可能なダンボール 新サービスの出張梱包も開始

ダンボールは、規格化された箱を大量生産するのではなく、顧客の要望に応じたカスタムメイドの製品を提供するのが同社の特徴だ。CADデータに従ってダンボールシートをカットするサンプルカッターを2台備えており、小さな箱から特殊な形の箱まで対応できるほか、最低1個からの少量注文が可能で、最速で翌日に納品できる。ダンボールの在庫を抱える憂慮がない点が、顧客から喜ばれている。

木製パレットや段ボール生産の技術を生かして開始したのが、出張梱包サービスだ。各種製品や機械類などを、客先に出向いて梱包する。担当するのは、中国などで約10年梱包を担当してきた日本人スタッフだ。大型機械類の梱包からバリア梱包まで幅広く対応できる。問い合わせが増えている事業だ。

拠点の拡大が中期的な目標 長期的にはリサイクル事業も

受注が増える一方で、課題もある。作業上で問題が起きた際、作業マニュアルを更新しながら教育を行ってはいるが、簡単な内容が思ったより伝わらずに苦戦することだ。ベトナム人と日本人の考え方や、これまでの経験が異なることなどに起因しているもの。そのためできるだけベトナム人スタッフとのコミュニケーションを取りながら相互理解を図るようにしている。

今後はホーチミンへの拠点拡大を視野に入れている。昨今、南部にある企業からの問い合わせが増えているが、木製パレットは運搬コストがかかることから、顧客の近くで製造するのが良いとされているためだ。長期的には、日本本社と業務連携できる事業展開を目指している。木質バイオマスのリサイクルを行い、いずれは物流まで手掛けることで、ベトナムでも効率的な木材リサイクルを促進したい考えだ。

企業情報
社名:Fuluhashi Corporation (Vietnam) LTD.
電話:0320-3555-177
住所:Lot G10, XN06 Dai An Industrial Zone Expantion, Lai Cach Town, Cam Giang Dist., Hai Duong Prov.,
日本:愛知県名古屋市中区金山1-14-18
URL:www.fuluhashi.co.jp/
〈事業内容〉木製パレット、ダンボールの製造、出張梱包
〈設立年〉2013年
〈代表者名〉岸本聡

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