伸びゆくアジアの人材市場豊富な経験とネットワークを持つ人材紹介のスペシャリスト

 「JAC Recruitment」は1975年に英国ロンドンで設立された人材紹介会社だ。現在シンガポール、日本、中国、タイ、インドネシアなど10カ国に25拠点を持つ。マネジメントクラス以上のハイクラス人材の紹介を行う同社は、40年以上の豊富な経験を持つ国際的な人材紹介会社として信頼を集めている。同社の取り組みと今後の人材市場についてManaging Director・加藤将司氏に話を伺った。

JACならではのコンサルティング
 長年の実績を誇る「JAC Recruitment」。ベトナムでは2013年に業務をスタートし、現在まで多くのハイクラス人材紹介を行ってきている。同社の大きな特徴の一つは、求人を出す企業側と求職者側の両面を、同一のコンサルタントが担当するということだ。通常、人材紹介業界では、求人側と求職者側で区切った業務分担が多いが、同社では、業種・職種別に特化したプロフェッショナルなコンサルタントが双方の要望や条件を理解し、的確なマッチングを行う。特にハイクラス人材市場では、給与や福利厚生などの表面的な条件には表れない、会社の方向性やトップの人間性など、コンサルタントが実際に企業に行ってみなければ感じることのできない要素が重要になってくる。こうした取り組みが、質の高いマッチングを生み、ハイクラス人材なら「JAC Recruitment」と言われるまでに同社の地位を確立させたのだ。

様変わりするベトナム人材マーケット
 ベトナムの人材マーケットを見続けてきた加藤氏によると、直近5年間でベトナムの労働市場は大きく様変わりしてきているという。2011年あたりまでは製造業を中心とした海外からの直接投資が全体の6~7割を占め、工業系の人材が多く求められた。しかし最近ではサービス関連の業種が激増したことで、人材マーケットにおいても金融、不動産、商社、リテール、ITなどサービス関連の職種に対する求人が増えてきている。これには、人口のボリュームがあり、経済発展を続けるベトナムの内需に期待を寄せて、ローカルマーケットにいち早く切り込もうという、各業界の動きも影響を与えている。こうした動きを受けて、日本語を話すベトナム人材は現在、売り手市場が続いており、この傾向は今後もしばらく続くことが予想されると同氏は語る。

より良い人材を確保するためには
 世界各国の企業から熱い視線を集めるベトナムは、ASEANの中でも今後最も発展が見込まれる国の一つだ。将来のマーケットを見越して、現地法人や駐在員事務所を構える企業が増える中、日系企業がより良い人材を確保するにはどのようにしたらよいのだろうか。加藤氏によると、現在日系企業でマネジメント層として活躍する70年代生まれのベトナム人は個人より集団の利益を重視し、会社への帰属意識も高い。日本人気質に近い感覚を持っており、日本に対する憧れや尊敬の念も持っている。しかし、90年代以降生まれの若いベトナム人は、欧米に対する関心がより高く、個人主義を重視する傾向がある。そのため、今後日系企業が良い人材を確保するためには、日本式の経営や働き方を押し付けず、グローバルな感覚を持つこと。そして、個人の能力を正当に評価できる基準を持つことも大事だ。日系企業もこれから真のグローバル化を目指さなければならないと加藤氏は語る。

(文/森沢・写真/森沢)

■企業情報 
社名: JAC Recruitment
電話: 08-3821-7730
住所: Unit 1905, 19F., Continental Tower,81-83-83B-85 Ham Nghi St., Dist. 1, HCMC

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