ベトナムの発展を支えるエネルギー・環境事業 世界規模の成長を目指す

 「Fuji Electric Vietnam Co., Ltd.」は、東京に本社を置き、エネルギー・環境技術をコアに、パワーエレクトロニクス(パワエレ)システム、発電、電子デバイス、食品流通の4つの事業を通じて安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献している「富士電機株式会社」のベトナム法人だ。ベトナムでパワエレシステムを軸に事業展開する同社General Directorの小川啓介氏に話を伺った。

さまざまな分野で活躍するパワエレシステム
「富士電機株式会社」が強みとするパワエレシステムとは、パワー半導体スイッチング素子を利用して電力を効率よく制御する機器・システム、応用製品そして関連技術のことだ。具体的には、電圧や電流の大きさを変えたり、交流電力と直流電力を変換したり、電力の流れをコントロールする技術だ。エネルギーの安定供給、最適運用を実現し、電力安定化に寄与するエネルギーソリューションと、工場の自動化や見える化により、生産性向上と省エネに貢献するインダストリアルソリューションの2つのアプローチを持つ。この2つのソリューションを組み合わせることによって、社会インフラ分野や産業分野、そして流通・物流分野において、顧客の要望に総合的に応えることができるのだ。

ベトナムにおけるパワエレシステム事業
ベトナムではパワエレシステムを中心として事業展開している。パワー半導体や受配電・制御機器、センサーなど「富士電機」が持つ豊富なコンポーネンツをベースに、最適な制御機器、パワエレ機器、計測機器を提供する。単にコンポーネンツや機器を供給するだけにとどまらず、同社グループ企業であるエンジニアリング会社「Fuji CAC」との連携を強化し、エンジニアリングサービスを含めたトータルソリューションで顧客をサポートする。販売やエンジニアリングに加えて、きめ細やかなアフターサービスを提供していることも顧客にとって大きな安心材料となっている。現在すでに取り組みを始めており、今後ますます強化していくのは、機器の故障や事故を未然に防ぐ、予防保全の観点を含んだプレサービスだ。機器・システム供給のハード面だけでなく、エンジニアリングサービスやプレ・アフターサービスのソフト面の充実で、より一層のトータルソリューションを目指している。

ベトナムの発展は弊社の発展である
 「Fuji Electric Vietnam Co., Ltd.」は、2013年3月にベトナムでの事業を開始した。ベトナムは、ASEAN諸国の中でもタイ、インドネシア、インドと並んで急速に発展している新興国の一つだ。政治的安定に加えて、政府による積極的外資誘致とインフラ整備の推進は、同社を含め多くの外資企業にとって進出を後押しする要因となっている。ベトナムに進出している日系企業は1,600社を超えると言われており、諸外国からの直接投資も増加を続けている。現在、顧客の半分は日系企業、残りの半分は地元ベトナム企業が占めているという。小川氏は、「地元に根差した企業、ベトナムの富士電機になりたい。ベトナムの発展は弊社の発展である。」と語る。「富士電機」のパワエレシステムは、ベトナムにとどまらずASEAN各国、そしてその先に活躍の場を広げていく。

(文/森沢・写真/野田)

■企業情報 
社名:Fuji Electric Vietnam Co., Ltd.
電話:024-3935-1593
住所:16,Phan Chu Trinh St., Hoan Kiem Dist., Ha Noi
〈事業内容〉エネルギー・環境事業
〈設立年〉2013年
〈代表者名〉General Director小川啓介

Post in
347index_fujidenki01

Related Nikkei Index

信頼されるサービスを継続的に提供し顧客と共に成長する企業  産業廃棄物処理を行う「野原ICTベトナム有限会社」は静岡県に本社を置く「野原株式会社」のベトナム法
建機・新車の販売・レンタルと技術者教育のソフト面で建設現場、工場を裏で支える 経済発展に伴い、不動産や工場の建設ラッシュのベトナム。現場では、設備や技術者の技量不足からスケジュ
日越金型クラブなどの活動を通し,金型技術をベトナムに根付かせ、認知度と技術力の底上げを図る  金型の設計、製作、成形を行う「Y.H.SEIKO」。福井県にある日本の親会社は、業界の高精度な品質
建機・新車の販売・レンタルと技術者教育のソフト面で建設現場、工場を裏で支える  経済発展に伴い、不動産や工場の建設ラッシュのベトナム。現場では、設備や技術者の技量不足からスケジュ