世界4位!?越中国境に広がるバンゾックの滝へ行ってみた

名勝「バンゾック滝(中国名:徳天瀑布)」をご存知だろうか? ベトナム北部カオバン省に位置し、実は世界4番目の大きさと誇る。豊富な水量は圧倒的、さらに冒険心をくすぐる秘境。そんな事前情報を元にこの目で確かめてきました。

今回の旅の総評(カマタ基準)
秘境度★★★★★
社会科見学度★★★
大自然度★★★★★
行きやすさ★★

ハノイからバンゾック滝までは約8時間の道のり。。。土日だけでは難しく、金曜日の夜から夜行バスで出発。
直通バスは無いため、カオバン市街で乗り換えが必要だ。

バスターミナルで目的のバス探しに時間を要する。早目の行動を心がけたい。
ベトナムではおなじみのスリーピングバス。至極快適、熟睡可能。ただし冷房の効きすぎ対策をお忘れなく。

バンゾックの滝に到着

バスを1回乗り継ぎ、朝9時頃バンゾックの滝に到着!大迫力の絶景に眠気もふっとびます。

『バンゾック滝(中国名:徳天瀑布)』は、ベトナム北部カオバン省と中国国境にまたがる落差30m/幅200mの滝で、世界4番目で三大瀑布(ナイアガラ・イグアス・ヴィクトリア)に次ぎます。むろんアジアではNo.1。まさかベトナムにこんな巨大瀑布があったとは……。日本の某TV番組で取り上げられたこともありますが、交通インフラが整っていないせいか、まだ観光客は比較的少なく、秘境感も同時に味わえます。我々が訪れた5月も水量が多かったのですが、ベストシーズンは雨季ただ中の7月~9月。大自然のパノラマとともに、運が良ければ、虹がおりなす神秘的風景をみることができるかもしれません。

船に乗って滝の正面まで行くことができる。1人5万VND。
近距離から眺める滝は大迫力! 濡れるので着替えは必須だ。
【Q&A】入域許可証はいるの
インターネットでバンゾック滝について調べてみると、必ず出てくるのが『入域許可証』の問題。なんでも越中国境地帯の為、外国人の入域が制限される場合があるというのです。。そこで私たちは事前にカオバン省の警察に連絡をして確認することにしました。答えは「いらない」。実際、現地では全く許可証の提示を求められることもなく。。すんなりと入ることが出来ました。

長い石段を上って神社へ 息を飲む雄大なパノラマがご利益となる

周囲の大自然が、幻想的な雰囲気を醸し出す。

バンゾック滝から500メートル、徒歩5分ほどのところにある神社。坂道が続き、長い石段を上るとバンゾック滝と周辺を一望する大パノラマが広がります。2014年建立のカオバン屈指のViewスポット!

高台から望むバンゾック滝もまた良い。

ホーチミン氏の隠れ家 Pắc Bó

ここで勝利への作戦が練られたのか?フランス軍との戦争時にホーチミン氏が隠れ家としていた洞窟。戦後も何度かここに足を運んだらしい。近隣を流れる川は「レーニン川」、山は「マルクス山」と呼ばれています。ベトナム建国時に強く影響を受けた2人の名前が使われていることからも、ホーチミン氏の思い入れが強かった場所であることが窺えます。

洞窟内には焚火跡などが再現されている。
川は「レーニン川」、山は「マルクス山」と命名されている。

宿

宿泊先はカオバン市内の『SAS HOME 』。ベトナムの田舎に快適なホテルがあるのか心配されるかも知れないが、ここは英語が堪能なオーナーが客室を案内してくれる。女子ウケ間違いなしのお洒落な客室が自慢。ドミトリーもある。

カオバン名物

1本5000VNDのバインクオン

ハノイでも定番のベトナム料理である「バインクオン」。ハノイではヌクマムベースのソースで食べることが一般的だが、カオバンではあっさり豚骨スープに浸して頂く。絶品ご当地メニューだ!

夜来香(ティエンリの花)
中国では高級食材として扱われている夜来香(ティエンリの花)。ベトナムでは格安。シンプルな塩味のスープとともに。
蜂と蜂の子
見た目は悪いが栄養抜群。山間部の貴重なタンパク源。素揚げして、定番のチリソースで頂く。

総評

いかがでしたでしょうか。今回のカオバン省の旅はベトナムはまだまだ知られていないところがあるんだろうな、と、改めて認識する旅でした。特に『バンゾックの滝』はもっと世界的な観光地になってもいいんじゃないか、そう思わせてくれる絶景スポットです。大自然の中に不意に現れる大迫力の滝は、まさに一見の価値あり。ベトナムにいるうちに是非訪れてみるのをおススメします。

 

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