【旅ログ】ハノイから列車で1時間45分/ナムディン省日帰り列車旅

旅好き営業マン『カマタ』が独断で選んだベトナム北部のオススメスポットをご紹介するコーナー。大人の社会科見学や意外な穴場の観光地、また体力的にもキツい過酷な旅など……。ハノイから簡単に行けて意外に知られていない魅力的な場所をレポートします!

ハノイから1時間45分で到着するナムディン

今回はナムディンへの列車旅。鉄道マニアならずとも、誰しも一度は風情ある列車旅を満喫したいはず。本来なら約33時間かけてホーチミンまで行きたいところですが、企画の主旨である『ハノイ近郊』を優先して今回はナムディンまで行ってみます。所要時間は1時間45分。長距離を満喫する前に到着しましたが、それでもベトナム鉄道旅ののんびりした雰囲気を味わうことはできました。

目的地ナムディンは、特に人気の観光地があるわけではなく、日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。しかし、観光客が少ないぶん「素」のベトナムが満喫できます。

今回の旅の総評
行きやすさ★★★★★
冒険度★★☆☆☆
社会科見学度★★★★☆
リゾート感★☆☆☆☆
再訪したい度★★★☆☆

ハノイ市内のハノイ駅から出発です!

『GA』はベトナム語で駅の意味。レトロな雰囲気と大きな時計が魅力的な国鉄ハノイ駅

レトロ感漂う改札口。電車の本数は少なく数時間に一本。ここを通り抜けてホームへ

階段を上がっていくつかあるプラットフォームへ

長距離列車っぽく重厚感ある先頭車両はディーゼル機関車。そのほどんどは東ヨーロッパ製

ピンクの車内照明が怪しい(笑)
シートの座り心地は申し分なし!
車内は長距離列車らしくのんびりした雰囲気が漂う。列車によって若干料金が異なるが、ナムディンまで大人1名二等AC付きで約15万VND

寝台車両の廊下はやっと人がすれ違うことができる程度の広さ

ハノイ発、ナムディン着の場合、終点がホーチミンという長距離列車のため寝台車両が含まれる。陸路でホーチミンへ、という鉄道旅もいつかは挑戦してみたい

和式のみならず洋式のトイレもある。綺麗に使おう

乗客が冷蔵庫から勝手にビールを取り出してかたわらにいる乗務員さんに支払う。食堂車内には自由な雰囲気が漂う

長距離移動の疲れなのか、乗務員さんも仲良く食堂車で休憩中

カットフルーツやゆで卵が売られている。おばちゃんも元気で◎

のどかな風景をぼんやり眺めていると、あっという間にナムディンに到着です

ナムディン駅の改札口。田舎にやって来た感がいい

ここからは駅前で車をチャーターしてナムディン市内をまわってみます。

Phở Đán/町一番のおいしいフォー屋とうわさ!?

ナムディンは「フォー」発祥の町。町一番の美味しい店との情報を得て向かうも午前中のみの営業で入店できず。残念な結果に。
営業時間/5:30-9:20(朝のみの営業)
住所/117 Bắc Ninh, Nguyễn Du, TP. Nam Định


Kem Xôi

名前は『Banh Xiu Pao』で1個5000ドン。中身は、豚肉・にんにく・牡蠣・オイスターソース。中身は中華、外のパンはサクサクのフランスパン風。小腹が空いた時にも最適な美味なる一品。焼きたてホクホクはさらに旨い。
営業時間/6:00-22:00
住所/132 Nguyễn Du, TP. Nam Định, Nam Định

『教会の街ナムディン』大人の社会科見学!

欧州の歴史ある教会に来た錯覚を起こす!?

ナムディン省はベトナム北部のデルタ地帯に位置し、この辺りで生産される穀物の集散地であり、水上の物流の重要な拠点として盛えました。また、かつてモンゴルを撃退した英雄チャン・フン・ダオの故郷でもあるようです。

省都ナムディン市の総人口は約200万人で42万人がキリスト教徒。約5人に一人の割合で全体の21・5%を占めることになります。ちなみにベトナム全体でキリスト教徒が10%であることを思えばナムディンにクリスチャンが多いことがわかりますね。

山道はなく、ひたすら平野を走る。彼方に高層建築を見つけたら、それらはほぼ教会と思ってもらっていいだろう

40分ほど走ってようやく寺院に到着しました。

Chùa Cổ Lễ[コーレー寺院]
住所/TT. Cổ Lễ, Trực Ninh, Nam Định
古代建築の最初の寺院は崩壊し1902年に再建。その後も何度か修復されています。ランドマークの仏塔『Cuu Pham Lien Hoa(ロータスフラワータワー)』は1927年建立。伝統的なベトナム建築とヨーロッパのゴシック様式を統合して建てられた。高さは32mで、巨大な亀が塔の土台。また隣接する湖には重さ9,000kgの鐘(Dai Hong Chung)が沈められています。ベトナム最大級の鐘で、作った当時(1936年)は戦時中だったため湖に沈められたらしい。ちなみに鳴らされたことは一度もない。

Phở Gia Truyen Xuan
お寺の近く、美味しい家族経営食堂

炒めたフォー『Pho Xao 』は3万ドン。汁麺のフォーも同じ価格。幹線道路沿いの小さな家族経営食堂が、なんとも美味だった。父親から息子だけに受け継がれた秘伝のレシピがあるらしい。手際よく中華鍋をふる息子さんに料理人のプライドを感じた。
住所/48 QL 21A, Nam Mỹ, Nam Trực, TP. Nam Định

ここからまた海に向かって走りつづけること30分。目的の教会に到着。


Bùi Chu 教会[ブイチュー教会]
住所/ Phố Bùi Chu, Xuân Ngọc, Xuân Trường, Nam Định
1884年にフランスの支配下で建てられたローマカトリック教会。長さ78m・幅22m・高さ15m。130年以上経った現在も荘厳にして重厚な佇まいを保ち、圧倒的な存在感を放っている。毎年8月8日に教区司教の饗宴が開催され、ミサには多くの教会員が訪れる。

教会内部は広くて雰囲気も抜群。どことなくアジアを感じる室内のデザインも素敵。教会に限らず、宗教施設は厳かな気分にさせられることが多いが、ここも不思議と落ち着く空間で歴史が感じられた

教会には学校が併設されている。無邪気なクリスチャンの子どもたちがいつの間にか集まってきて、校内へ招き入れてくれ、先生方にご挨拶したのちに授業まで見学させてくれた



次に向かったのは海辺に建つ朽ち果てた教会。

この教会はローカルの隠れた観光スポットなのだろう。観光バスも訪れていて、多くのベトナム人観光客が教会を背景に記念撮影に夢中になっていた

歴史的遺産の朽ち果てた教会!ベトナム人観光客も多い

この教会の側には海の家っぽいレストランが数件立ち並ぶ。オススメは海鮮料理

このあとナムディン駅に戻り、列車に乗ってハノイへ帰京しました。帰りの列車の食堂車では、爆音でディスコミュージック(乗務員の趣味)が流され、乗務員が一杯やり始めるというカオス…。
最後までベトナム列車旅を満喫(?)できました。